ボリンジャーバンドは、
アメリカのジョン・ボリンジャー氏によって1980年ごろに開発された
比較的新しいテクニカル分析法です。
まだ開発者のボリンジャー氏もご存命のようで、
まれに日本へ来日して、投資家向けに講演されることもあるようです。
ボリンジャーバンドは移動平均線を基調にして、
移動平均線の上下に標準偏差で算出したラインを引き、
チャートが変動する値動きの幅を
標準偏差のラインを使って予測しようという分析手法になります。
基本的な考え方としては、
「チャートはそれなりの確率で標準偏差のうちに収まるはず」というもので、
収まらなかった異常事態に売り買いで応えるというのが基本スタンスになります。
ボリンジャーバンドでの投資判断を支えるのは、標準偏差です。
標準偏差とは、統計で用いられる概念で、
身近なところではテストの偏差値などで使われています。
統計ではデータを収集した後、
そのデータがどの程度散らばっているかを分析します。
例えば学校でテストを受けた学生の、それぞれの点数がデータの母集団だとすれば、
平均点を50点として、40点~60点までにどの程度の学生が居るのかといった、
データの分散具合を評価するための標準がつくられました。
その分散具合を示すものが標準偏差(σ)です。
標準偏差(σ)は、平均値を中心に釣鐘型のデータ分布=正規分布で散らばった時に、
平均値と標準偏差の間に全データの68.27%が収まるということを示したものです。
これを標準偏差(2σ)にまで広げると95.45%まで収まることになります。

ボリンジャーバンドを投資に使う時には、
上下に標準偏差(±σ)と標準偏差(±2σ)の線を、
それぞれ2本ずつ引いて分析に取り掛かります。
(場合によっては標準偏差(±3σ)をさらに追加します。)
先ほどお話させてもらった通り、統計的な理論上、
移動平均線を基にして、相場がどの程度乖離する可能性があるかと考えたとき、
標準偏差±2σの間に95.45%の確率で収まるだろう、と考えられて
編み出されたのがボリンジャーバンドになります。
ちなみに、ボリンジャーバンドと見た目が近い指標に
エンベロープというものがあります。
こちらも移動平均線を基にして、一定の割合で上下に距離を置いて
線を引いたテクニカル指標になります。
こちらも相場の値動きの幅を予測するために使われる指標になりますが、
私はエンベロープでひかれるガイドの線は意味が薄いと感じていますので、
エンベロープよりもボリンジャーバンドを愛用しているわけです。
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